鋳物製造業に必要な資格とは?未経験からでも目指せるスキルアップの道!

「鋳物製造の仕事って、特別な資格がないとできないの?」と思う方もいるかもしれません。
実は、鋳物製造の現場では『必須の資格』というものはほとんどありません!未経験からでも働ける現場が多く、実践を通して技術を身につけていく方もたくさんいます。
しかし、だからといってまったくの無資格で問題がないわけでもありません。
鋳物づくりをするためには、金属の性質、鋳物砂の管理、鋳型の構造、製品の品質管理、さらには安全管理などの技術や知識も求められます。
この記事では、なくてもできるけど、あると役立つ鋳物業界の資格について解説します。

鋳物製造の現場で役立つ資格5選

では実際に、鋳物製造に関わる現場で持っていると役立つ資格にはどのようなものがあるのでしょうか?代表的なものは以下の通りです。

・床上操作式クレーン技能講習

鋳物製造を行う工場内では、天井クレーンを使用することが多いです。特に床上操作式のクレーンは操作者が地上からリモコンやスイッチなどを使って操作するタイプのものです。
「床上操作式クレーン」は取得しやすく、現場での即戦力になりやすい資格のひとつです。

・玉掛け特別教育、技能講習

玉掛けは、クレーンとセットで取扱うことが多い資格です。クレーンを使って取鍋(とりべ)、鋳型、鋳物製品などを吊り上げる際、フックを掛けたり外したりする作業のことを玉掛けと言います。この作業を正しく行わないと、吊り上げた荷物が落下し、作業者や周囲の人々が怪我をするなど重大事故につながるリスクが高まります。
1トン未満の玉掛け作業は「玉掛け特別教育」を、1トン以上は「玉掛け技能講習」が必要です。
材料や製品の移動など、現場内で日常的に行われているため、この講習を受けておくと作業の幅が大きく広がります。

・フォークリフト運転技能講習

フォークリフトの運転は、鋳物製造業はもちろん、多くの業界で必要とされるスキルです。
最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転するために必要な資格であり、製品や材料の運搬には欠かせません。資格を持っていると、搬入や運搬作業、出荷作業などで重宝されるのはもちろん、求人数も多いため転職にも有利です。

・溶接技能者資格

鋳物製造に直接関係しないように思えるかもしれませんが、鋳物製品の補修や部品の接合、組立、金型や治具のメンテナンスや修理など、様々な工程で溶接作業が発生します。特に製造ラインの多能工として活躍したい方におすすめの資格です。
溶接技能者資格は、使用する材料や溶接法によっていくつか区分がありますが、鋳物製造業でよく使われるのは、「アーク溶接」「半自動溶接」「ティグ溶接」です。

・鋳造技能検定

鋳造技能検定は厚生労働省が認定する技能検定制度のひとつで、鋳造作業にかんする知識と技術のレベルを証明する国家資格です。
実技と筆記試験があり、「鋳鋼鋳物鋳造作業」「鋳鉄鋳物鋳造作業」「銅合金鋳物鋳造作業」「軽合金鋳物鋳造作業」の4種目に分かれています。さらに3級・2級・1級・特級の難易度別に分かれます。
2級以上は実務経験が必要なため、業務経験を積んでから受験することが可能です。
長く現場で働く中で自身のスキルを証明でき、現場での信頼にもつながる資格です。

その他鋳造外の工程であれば、品質管理はQC検定、塗装や樹脂入れ工程があれば有機溶剤作業主任者、加工はCAD・CAMの資格があると役にたちます。

資格を取るとどう変わる?給与・キャリア・信頼性に差がつく理由

鋳物製造では、経験や技術が何よりも重要ですが、資格を持つことで自分の実力や知識を証明できます。資格があることで、作業の安全性や品質管理が期待され、会社や同僚からの信頼が厚くなり、責任ある仕事を任されやすくなります。
また、資格取得は自身のスキルアップやキャリアアップにも直結します。給与面での優遇や昇進のチャンスが増えるだけでなく、将来的に転職する際にも強い武器となります。
資格取得の過程で学ぶ知識や技術は、日々の業務の効率化やトラブル防止にも役立ち、安心して業務に取り組める環境を作ることができます。

大洋産業の資格取得制度を紹介

当社では、社員のスキルアップを支援するため、資格取得制度を積極的に導入しています。
費用補助はもちろん、取得に向けた研修や勉強会も行っているため、未経験の方でも安心してチャレンジできる環境を整えています。
安心して働ける職場づくりを大切にしながら、従業員の成長をサポートしています。

今回は鋳物製造業で必要な資格について解説しました!
次回の記事もお楽しみに✨

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